造血器疾患治療後の常在細菌叢の変化と,合併症発症リスクとの関連解析
研究課題名 | 造血器疾患治療後の常在細菌叢の変化と,合併症発症リスクとの関連解析 |
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研究責任者 | 近藤 忠一 |
医の倫理委員会承認番号 (承認日) |
R1608(2018年7月13日承認) |
研究期間 | 2018年7月13日より2023年7月13日まで |
研究計画の改定と 医の倫理委員会承認時期 |
2018年7月に承認後,1年に一度,計画改定の必要性について検討し,医 の倫理委員会の承認を受ける。 |
研究目的 | 悪性リンパ腫や白血病,多発性骨髄腫などの造血器疾患に対する化学療 法や造血幹細胞移植は,近年,高齢者に対しても治療適応が拡大されつ つある。しかし,同種移植後の移植片対宿主病(GVHD)や,化学療法後の 口腔粘膜障害,皮膚バリアの脆弱化に伴う感染症などの重症な合併症がし ばしば発症し,特に移植に関しては,治療関連死亡率が30%に達することも ある。そのため,治療関連毒性のハイリスク症例を抽出し,適切な合併症予 防法,早期診断,早期治療介入することが,造血器疾患治療成績の改善に は必須と考える。 今回の研究では,人体の様々な部位(腸管・口腔内・皮膚)における細菌叢 の構成を次世代シーケンス技術によって同定し,造血器疾患治療に伴う合 併症の発症リスクとの関連を抽出することを目的とする。 |
研究概要 | 当科で造血器疾患に対する治療を受けた患者を対象に,体内の細菌叢を 解析し,合併症発症リスクとの関連を精査する。 |
倫理面での配慮 個人情報保護の方針 |
本研究は,世界医師会によるヘルシンキ宣言ならびに,人を対象とする医 学系研究に関する倫理指針を遵守して行います。 ご提供いただいた試料は,匿名化IDで管理し,ご提供いただいた方の個人 情報が研究利用の段階で漏えいすることがないよう管理します。また,研究 協力を辞退されても診療上の不利益を被ることはありません。 研究の目的に関しては,京都大学医学部附属病院血液のホームページで 情報公開を行います。途中で研究への参加同意を撤回される場合は,その時点で試料を廃棄し,データを消去いたします。 |
結果の公表について | この研究によって成果が得られた場合は,国内外の学術集会・学術雑誌などで公表します。その際にも,ご提供者の個人情報が明らかになることはありません。 |
研究組織・共同研究機関 | 本研究は京都大学医学部附属病院血液内科・感染制御部および,栄養病理学研究所との共同研究として行われます。 共同研究者 1) 研究責任者 近藤忠一 血液内科 講師 2) 共同研究者 髙折晃史 血液内科 教授 新井康之 血液内科 医員 諫田淳也 血液内科 助教 渡邊瑞希 血液内科 大学院生 長尾美紀 検査部 准教授 塚原隆充 栄養病理学研究所 所長 |
研究組織と 本研究の問い合わせ先 |
研究者における窓口: 京都大学医学部附属病院血液内科 新井康之 (Tel)075-751-3152 (E-mail) ysykrai@kuhp.kyoto-u.ac.jp 病院の窓口: 京都大学医学部附属病院 相談支援センター (Tel)075-751-4748 (E-mail) ctsodan@kuhp.kyoto-u.ac.jp |
研究参加辞退のお申し出先 | 研究者における窓口: 京都大学医学部附属病院血液内科 新井康之 (Tel)075-751-3152 (E-mail) ysykrai@kuhp.kyoto-u.ac.jp 病院の窓口: 京都大学医学部附属病院 相談支援センター (Tel)075-751-4748 (E-mail) ctsodan@kuhp.kyoto-u.ac.jp |
研究者から一言 | 血液疾患に対して,合併症のリスクを減らし,安全に治療を受けて頂くため に,重要な研究となります。そのためには,多数の検体における遺伝子解析 が必要です。ご協力よろしくお願いいたします。 |
関連する研究番号と課題名 | 特になし。 |