壮年期に造血幹細胞移植を受けた患者の退院後の生活の現状調査
医の倫理委員会承認番号(承認日) | R1180(2017年8月8日承認) |
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研究責任者 | 赤澤千春(大阪医科大学看護学部) |
研究期間 | 2017年8月8日より2018年3月31日まで |
研究目的 | 造血幹細胞移植は、骨髄非破壊的移植の開発によって、それまでは移植対象とはならなかった55歳以上の患者の移植を可能とし、長期生存可能な患者も増加している。その一方で、移植後患者は、身体機能の回復には3年以上を要するという報告もあり、退院後の生活は、様々な困難や問題を抱えている。そこで、55歳以上で造血幹細胞移植を受け退院し、3年以上が経過した患者に対して、インタビュー調査を行い、その退院後の生活の現状を明らかにし、療養生活支援の一助としたい。 |
研究概要 | 壮年期に造血幹細胞移植を受けた患者の退院後の生活を語っていただくために、退院後から3年間を壮年期で過ごした患者を対象とする。そのため、研究対象者は、55歳から60歳までの間に骨髄非破壊的移植を受け、再発することなく3年以上が経過し、研究に対して同意が得られた患者とする。半構成的面接法を用いた質的記述的研究デザインであり、インタビューガイドを用いた調査を行う。インタビューデータを逐語化し、逐語録を語りの内容ごとに単位化する。そして、それらを内容の類似性に基づいてグル—プ化し、グループ全体を表す名称(ラベル)をつける。さらに、グループ化されたものを一覧して内容の類似性によってグループ化し名称をつけるという作業を、概念が5〜7つのカテゴリーに集約されるまで繰り返す。そして、それぞれの概念の性質を表すシンボルマークをつけ、概念間の関係性を視覚的に構造化(見取り図)し、「壮年期に造血幹細胞移植を受けた患者の退院後の生活の現状」を論理的に説明する文章(結論文)とする。 |
倫理面での配慮 個人情報保護の方針 |
この研究は、人を対象とする医学系研究に関する倫理指針(厚生労働省)を守って行います。 当該研究で取得する個人識別符号を各症例に割り付け、個人情報と識別符号の対応表を電子ファイルに作成し、本学にて本研究に関わる研究者しかログインできないようにパスワードを付けUSBに保存する。研究対象者の個人情報の取り扱いについては、匿名化を行い、論文投稿や学会発表等では、個人情報が特定されないようにする。また、当該研究対象者より個人情報の開示の求めがあった場合には、他の研究対象者の個人情報保護に支障がない範囲内で、すみやかに開示を行う。 |
結果の公表について | この研究によって成果が得られた場合は、国内外の学術集会・学術雑誌などで公表します。その際にも、ご提供者の個人情報が明らかになることはありません。 |
研究組織・共同研究機関 | 研究の主たる責任者は、大阪医科大学看護学部 教授 赤澤千春で、連絡番号は072-683-3063です。研究実施者は、大阪医科大学看護学部 博士前期課程 今井理香です。共同研究者は血液・腫瘍内科 近藤忠一です。企業や特定の営利団体からの資金提供や薬剤等の無償提供などは受けておりません。 |
研究組織と本研究の問い合わせ先 |
所属・職名: 京都大学附属病院 血液腫瘍内科講師 氏名: 近藤 忠一 電話番号: 075-751-3152 臨床研究相談窓口 京都大学医学部附属病院 総務課 研究推進掛 電話番号: 075-751-4899 メールアドレス:trans@kuhp.kyoto-u.ac.jp |
研究参加辞退のお申し出先 |
所属・職名: 京都大学附属病院 血液腫瘍内科講師 氏名: 近藤 忠一 電話番号: 075-751-3152 |
研究者から一言 | 本研究を通じ、壮年期に造血幹細胞移植を受けた患者が退院後に抱える問題、必要とする支援を明らかにすることで、退院後の生活の質の向上に寄与できると考える。 |